●差し迫る期限を前に、今をどう生き、終わりを迎える準備をするか
こんにちは。ゆあさこです。
最近私の中で「生きる」ということが、テーマになっているようです。
これに関連した情報が、すごく良く入ってきます。
今日は、死ということをテーマにした内容なので、目にしたくない方は、スルーしてくださいね。
質問です。
『もしあと1年で人生が終わるとしたら、あなたは何を思いますか?』
最近読んだ本。
『もしあと1年で人生が終わるとしたら』
3500人を看取った、ホスピスのお医者さんが書いた本。
amazonで本探しをしていたら出てきて、表紙デザインに惹かれて読んでみました。
この本を見つけた時に、ムスコと一緒にいて、
「あと1年で人生が終わるとしたらどう?」
と、話してみたのです。
親子で一致したのは、
「やりたくないことをやらないで生きる」
でした。
そこで、ムスコに聞いてみたのです。
「今、何かやりたくないことやってるのある?」
と。
私自身にも問うてみました。
そうしたら二人とも
「・・・・・・。ない・・・。あー、ないね。」
と言ったのです。
親子で、あれ??ないのに何言ってる?!と笑っちゃいました。
そして、あれやりたい。これやりたい。など未来の思考でした。
でもね、この本は、過去がベースの思考だったのです。
最後まで読んでみて、確かにそうなるなーと思ったのですが、
著者は、ホスピスで何千人も看取り、最期を見てきた人。
言葉は強いかもしれないけど、これから続く未来をどう生きるかより、
差し迫る期限を前に、今をどう生き、終わりを迎える準備をするか。ということ・・・
今までの生きてきた人生を受け容れ、そして今を受け容れる
それは、過去がベースになる
ということなのだと、この本を読んでいて、気づきました。
もちろん最期を迎えることはわかっていても、未来の希望はについては触れています。
けれども、穏やかに最期を迎える準備というのは、色々なことがあっても、過去を受け容れた上で、今があり、そして、人によっては未来への希望を託す。
ということ。
自分の命の期限を、目の前に突きつけられたら
苦しみ、悲しみ、さみしさ、怖れ、怒り、後悔、どうして?という、色々な思いが沸き上がると思います。
でも、この著者が看取った方たちは、最期を穏やかに迎えたと言っています。
それは、過去を振り返り
「この人生良かった」と、
「ある」ものを知り、自分の生きてきた人生を肯定する
そして感謝をもって、今を受け容れ、最期を穏やかに迎える。
善悪も、正しい間違っている、白か黒かといった、二元論的思考が統合された状態。
死は孤独ではない。という感覚になります。
これって最期を迎える人だけではなく、今も生きて未来を感じている人達にも、言えることだと思ったのです。
・過去を受容し、あるものに気づく
・今を受容し、自分の存在を全部まるっと受容する
これができたら、なんて穏やかで満たされた人生になるのだろう・・・。と。
うーん。なんか言葉が違う。けど、こんなニュアンス。
書いてあることは、自己啓発本に多い内容。
でも
でも
入ってくる感覚は、全然違う
目の前で、たくさんの人の最期と向き合ってきたからこそ、文字だけではない何かが伝わる本
想像だけど、きっと色々な場面を思い出して書かれた本
穏やかで静かで、優しい本。
「もしあと1年で人生が終わるとしたら?」
あなたは、何を思いますか?